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素数はなぜ人を惹きつけるのか
によって 竹内 薫
素数はなぜ人を惹きつけるのかの詳細
本のタイトル : 素数はなぜ人を惹きつけるのか
作者 : 竹内 薫
カテゴリ : 本
ファイル名 : 素数はなぜ人を惹きつけるのか.pdf
以下は、素数はなぜ人を惹きつけるのかに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
本書はこのページの上の「商品の説明」にあるように、『素数』について「人類はこの数の規則性を明らかにするために、途方もない研究の歴史……数学史上最大の難題である『リーマン予想』……それがわかれば、この宇宙の構造までも見えてくる……文系にもわかりやすく奥深い素数の世界を解説」したものである。これまで(文系人間の私なりに)竹内氏の著書は幾つか読んできたが、本書は前半こそ私でも(漠然と)理解できたが、「リーマン」や「ガウス」の「素数公式」、「リーマン予想」、本格的な「ゼータ関数」等が頻出する第4章辺りから抽象的な解説が多くなり、(私自身の理解力の拙さは充分に認めてはいるものの)私には些か理解に苦労するトピックが散見される。これは本書の趣旨が『素数』の本質をテーマとする以上、数学的(演繹的)な抽象論ないし数理論(数式の原理的理解)を回避できないこともあろう。加えて「あえて数式を載せて、美術作品を鑑賞する」(「まえがき」より)とは言っても、やはり当該「数式」に係る基本的理解ーー著者の右比喩に従って別言すれば「美術作品を鑑賞する」ための作者(環境)や時代背景などの認識(理解)ーーが覚束ない私にはハードルが高い、と言うのが本音である。ただ本書の全体について、つまり『素数』の興味深い特性や原理・法則性探求の歴史、エピソードなど、文・理系を問わないトピックも多いので、私でも(各論は別論ながら)『素数』全体像の把握はできたように思う。構成・内容は、前記「商品の説明」及び「目次を見る」に譲り、以下では個人的に興味深いトピックを紹介したい。まず有名な「素数ゼミ」のトピックがある(54〜59頁)。いわゆる「13年ゼミ」、「17年ゼミ」の進化論的概説(大量発生の意義など)が簡略に纏められている。他方「コラム5」では、「フェルマー素数」と「正多角形」の作図方法に関するガウスの発見を紹介している。ただ右趣旨は解るのだが、どのように「コンパスと定規」で作図するのかまでの解説も欲しいように思う。同じく「DVDのコピープログラム」とデータベース上の「1401桁の素数」への変換、そしてコンピュータに右の「素数を入力すると、DVDのコピーをしてくれる」と言う行り(61〜62頁)が、どうも良く解らない。プログラム・コード(61頁では「ソースコード」とある)をコンピュータに「入力」しても、当該コンピュータが直接に「DVDのコピー」をしてくれるとは思えないし、「ソースコード」ならばコンパイルなどの(マシンコードへの)“翻訳”が必要だから当該『素数』の「入力」だけでは不可能であろう。比喩的解説だろうが、もう少し具体性が欲しい。ところで前述のように、第4章以降で展開される「リーマン予想」と「ゼータ関数」の各論はさておき、注目したのは『素数』の分布(正確には「ゼータ関数」の「零点の分布」)と「原子核」の「エネルギー分布」が類似するということである(148頁以下)。著者はこの類似性(関係性)について、「ゼータ関数の性質と原子核の性質が同じ」(154頁)、或いは「ゼータ関数の零点と原子核のエネルギー準位は……パターンが同じ」(158頁)と表現している。その当否は私には判断できないのでここでは措くとして、何れも抽象的ながら『素数』と「原子核」の(ある種の)数理論的な特質が類似すると言う意外性は面白い。各論では(文系人間の)私にはハードル(抽象性)の高い解説も見受けるが、このほか「素数のメロディ化」(182頁以下)など、興味深いトピックもある。
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